北野武さんの原作小説『首』のあらすじをネタバレでいいので教えてください。
小説『首』の口コミや評判も知りたいです。
- 北野武の原作小説『首』のネタバレあらすじ
- 原作小説『首』の口コミ評判
北野武さんの新作映画『首』は、自身が書いた小説『首』が原作になっています。
『首』は歴史SF小説ですが、戦国時代のアウトレイジと言われています!どんな原作なのか気になりますよね!
そこで、この記事では原作小説『首』のあらすじと、小説『首』は面白いのかつまらないのか読者の口コミレビューを紹介いたします。
北野武『首』の原作ネタバレあらすじ
2019年12月20に発売された北野武さんの小説『首』のあらすじを紹介しますね。
『首』は北野武さんにとって初めての歴史長編小説です。
時代は『本能寺の変』前後で、織田信長を倒し天下を奪おうとする武士たちを描いたストーリーになっています。
織田信長から寵愛されていたにも関わらず反逆した荒木村重は、実は明智光秀にかくまわれていたという設定。
荒木村重の謀反、本能寺の変、秀吉が光秀を倒すあたりまでが描かれています。
本能寺の変で織田信長を討った明智光秀ですが、光秀をそそのかした黒幕が誰かいるという説があります。
光秀単独犯説や、秀吉や家康による策略説などありますが、北野武さんが描いたのは『光秀・秀吉・家康』による策略説。
光秀・秀吉・家康は敵の動きも探りながら、それ以上に味方内での動静を探り、自分が少しでも優位に立てるように画策。
見所はそのような武士たちの情報戦で、疑わしい人物は誰なのか探り合うところです!
まさに戦国版アウトレイジ!
主人公は、羽柴秀吉と千利休に仕えた曽呂利新左衛門。
架空の人物説もありますが、落語の創始者とも言われており、頭が良くユーモラスなトンチで人を笑わせることが得意だったそう。
この曽呂利新左衛門が、昔の思い出話をするシーンから物語が始まります。
信長に反旗を翻して有岡城から逃走する荒木村重を捕らえたのは、甲賀の抜け忍である曾呂利新左衛門。
曾呂利は、信長が狙う荒木村重の身柄を千利休に預け、千利休は村重を明智光秀に引き渡しました。
信長のことをよく知っている荒木村重は、牢屋に入れられながらも光秀に助言を与えるアドバイザーになります。
もう1人主人公がいて、丹波篠山の農民である茂助という人物です。
茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し雑兵に紛れ込み、戦で功を立てようとします。
織田家の天下統一は近づいており、武田家の滅亡まであと少し。
信長は家督を長男の信忠に譲ることに決め、邪魔になる有力武将たちを消してしまおうと考えていました。
光秀にはまずは家康の首から飛ばすよう命令します。
しかしながら、光秀は家康と秀吉と組んでいました。
信長に順に消されてしまう恐れがあった3人は、それならば逆に信長を討ってしまえばいいと策略。
ただし、3人が素直に協力するかと思いきや…ですよね!笑
信長、光秀、秀吉、家康を巻き込み、首を巡る戦国の饗宴の始まりです!
秀吉の手足となって動く曾呂利新左衛門や、光秀の参謀となる捕まった荒木村重、千利休もキーパーソンに。
曾呂利新左衛門は茂助の忠君でもあるので、さながら中間管理職という立場ですが、自分の出世のために裏切り行為も。
敵だろうが味方だろうが、私利私欲のために腹を探り合い裏を読み合う攻防戦が繰り広げられます!
ラスト結末は歴史の通りで、明智光秀が織田信長を倒し、その光秀を秀吉が倒し天下統一が成されます。
結局は光秀も秀吉にうまく動かされてしまったということです。
『首』というタイトルの通り、みんながみんな誰かの首を狙っており、そして自身も首を狙われているという、首の取り合いを描いた血みどろ時代劇小説です。
『首』原作小説の口コミ感想
北野武さんの小説『首』の口コミレビューを紹介しますね。
北野武さんらしさが出ていて面白いという感想が多かったですよ!
読了『首』
— 桜花 読書垢❤︎腐と日常 (@usubenitefutefu) September 7, 2020
ビートたけしとしても北野武としても初読み、初の時代小説なんだそう 面白かった
公開処刑の残虐さや詰腹を切らされる男の感じる空虚感が良い
貧しい農村から秀吉軍の隊列に加わった茂助、成果をあげつつも己が行った非道な悪事は因果応報として自身に返りその落差が激しく鬱々とさせられた pic.twitter.com/LImIQtlK2I
北野武「首」#読了
— 玲ちゃん (@0Maokko) February 18, 2020
たけしが初挑戦した歴史小説。
信長に刃向かった荒木村重と明智光秀を描いた遠藤周作の「反逆」が
好きだが、正にその時代をたけし
ならではの脚色をしている。元甲賀忍者で秀吉の側近(芸人)である曾呂利と雇われスパイや農民武士が
中心人物となるのが鍵だ。 pic.twitter.com/vPqBkWV4OK
北野武著「首」読了。歴史小説(時代小説)は数えるほどしか読んでないけど引き込まれた。秀吉に仕えた上方落語の祖との説ある曾呂利新左衛門なる人物に興味湧く。ラストの謎掛けの様な余韻。北野映画の次作はこちらという噂もあるので、だとしたら映像化が楽しみ。 pic.twitter.com/HULHvVa7fl
— 三平×2@ラジオ二次元妻帯者の夜Hz配信中 (@sanpeimihira) January 11, 2020
今は北野武『首』を読んでます。北野監督初の歴史小説ですが、いつもの北野監督ですよwww安定の安心感がありますねwww小説ですが、まるで北野映画を見ているようですwww
— 初級日本歴士 (@Wdv1KJuMriZWjtU) March 4, 2020
他にもこんな口コミレビューがありました↓
- 残虐だけどコミカルでたけしさんの映画を感じた
- 口語体で書かれていて、たけし節が随所に現れていてオリジナリティがある
- 本当に自分で書いているなら、才能溢れすぎ
- キャラクターの新解釈はないので新鮮味がない
- 文体が気になって入り込めない
多少否定的な感想もありましたが、基本的には北野武節が感じられる歴史小説になっていて面白いというレビューが多かったですね!
純粋な歴史小説が好きな人は、他の人の小説がいいでしょうね。笑
アウトレイジやヤクザ物の北野武映画が好きな人にはおすすめです!